Swiftの変数と定数について
Swiftには、定義した値を変更可能な変数と、一度値を設定したら変更できない定数があります。変数の宣言には”var 変数名”、定数の宣言には”let 定数名”を使用します。では、Playgroundを起動し、下記を記述してみます。※Playgroudの使い方については、【1-7. Playgroundを使ってみよう】を参照してください
//変数定義 var varValue = 1 varValue = 2 //定数定義 let letValue = 1 letValue = 2
すると、定数として宣言したletValueにエラー(Cannot assign to "let" value 'letValue')が出力されていることがわかると思います。このように、varで定義した 変数は値の変更が可能なのですが、letで定義した定数については値の変更が不可になります。
その他のSwiftの特徴として、変数定数名に日本語を使用することができる点やC言語やjavaの場合文末につけていた";(セミコロン)"も不要な点が挙げられます(もちろんつけても良いのです)。また、変数名や定数名を","区切ることにより、一度に複数の値の定義が可能になます。試しに、下記のように入力してみましょう。
//変数名日本語 var 名前 = "name" //変数定数名 を漢字かつ";"で区切る var 勉強 = "swift"; let 今日の記事 = "変数定数について" //","で区切る var 値1 = 1, 値2 = 2, 値3 = 3
Swiftの型について
通常、プログラミング言語では、整数(Int型)なのか文字列(String型)なのかなどを変数を定義する際に型を指定する必要があります。型を指定する際は、変数名の後ろに、":(コロン)”を付けて型を記述します。
var 変数名: 型
しかし、Swiftには型推論機能が備わっており、型を明示的に指定しなくても、変数へ代入する値によって型を推測して自動的に決定してくれます。
では、下記の通りPlayground上に入力し、結果がどのように出力されるか確認してみます。
//型指定あり var 名前: String = "name" var 年齢: Int = 5 //型指定なし var 名前2 = "name" var 年齢2 = 5 println(年齢2) //小数点付きの値を変数に代入し、その後、整数を代入 var 円周率 = 3.141592 円周率 = 3 println(円周率) 円周率 = "3"
上記の結果の通り、型指定あり/なしに関わらず結果に変化がないことが確認できると思います。また、「年齢2 = 5」と「円周率 = 3」の結果をprintlnで確認してみると、「"5"」と「"3.0"」になっているのが確認できるかと思います。これは、変数に最初に代入した値が、年齢2 = 5 (つまり、整数型)、円周率 = 3.141592(つまり、小数点付きの型)となっているため、Swiftが型推論し、最初に代入した値の型を自動的に決定したためです。また、円周率 = "3"(""内に記述された文字はすべて文字列として認識)と代入しようとしても型が違うとエラーが出力されることも確認できます。
このようにSwiftでは、型推論というとても便利な機能をサポートしているため、とても簡単にプログラムを記載していくことが可能になって
※
println()とは、()内に記述された変数の中身を表示してくれるとても便利な関数です。様々な場面で活用できるので、是非覚えといてください。
(Xcode2.0の場合は、Println→Printに変更してください。)
Swiftの型一覧
では、最後にSwiftにて使用可能な型一覧を記載します。配列やディクショナリについては、【2-4. 配列(Array)とディクショナリーについて】にて、詳細を記載いたします。・整数型【var 変数名: Int】
整数を扱う場合に使用する型です。
・浮動小数点型【var 変数名: Double】
小数点付きの数値を扱う場合に使用する型です。
・文字列型【var 変数名: String】
文字列を扱う場合に使用する型です。変数代入時に""(ダブルクォーテーション)で囲まれた値を代入すると、すべて文字列型になります。
・論理型【var 変数名: Bool】
true or falseの値をとる場合に使用する型です。
・配列【var 変数名: [型]】
複数の値を連続的に並べてデータのことを配列と呼びます。Swiftでも 複数のデータを一つの変数として扱う場合に使用します。
・ディクショナリ型【var 変数名: Dictionary<型: 型>】
文字列や数値をキーとして、キーと値のセットを持つ型です。キーを指定することにより、値の参照などが可能となります。
では次回は、オプショナル型について説明します。
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